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17 Aug 08
Kou MikamiAnnotated link http://www.diigo.com/bookmark/http%3A%2F%2Fblog.goo.ne.jp%2Fikedanobuo%2Fe%2F42f593fdeab920eca3c15e1147c58747
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B図のように、アジアの中心部には広大な乾燥地帯があり、それを支配するのは遊牧民族で、古代文明の多くはこの地帯とその周辺に成立した。彼らはつねに移動しながら、暴力によって動物や他民族を支配する。これに対して農耕文明を守るために中国(Ⅰ)、インド(Ⅱ)、ロシア(Ⅲ)、イスラム(Ⅳ)では軍事的な専制国家が発達したが、その東西の周縁に位置する日本や西欧などの農耕地域に住む民族は、こうした専制国家の直接支配をまぬがれ、自発的な遷移(succession)によって農業文明から工業文明に進化した。朝鮮は逆に、中国の完全な属国になった。
この生態史観でみると日本は、中央集権国家を中心とする中国圏より、同じように遊牧民族の暴力の影響をあまり受けないで自生的な遷移をとげた西欧圏に似ているということになる。だから非西欧地域で、日本だけが近代化=西欧化を遂げることができたのは偶然ではない。そして福沢の「脱亜(入欧)」論も戦略的には正しく、日本が日英同盟を守っていればあのバカな戦争はしなくてすんだはずだ。
だからEUのまねをして東アジア共同体をつくろうなどというのは永遠の幻想で、中国との和解は不可能だ。日本はむしろ「ヨーロッパ的普遍主義」の一員として国家戦略を立てたほうがよい――というのが著者の結論だ。外交的・軍事的にはどうか知らないが、経済的にはそれしか現実的な選択肢はないような気がする。<!-- <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" xmlns:trackback="http://madskills.com/public/xml/rss/module/trackback/" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"> <rdf:Description rdf:about="http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/42f593fdeab920eca3c15e1147c58747" trackback:ping="http://blog.goo.ne.jp/tbinterface/42f593fdeab920eca3c15e1147c58747/19" dc:title="新 脱亜論" dc:date="2008-08-17T20:09:58+09:00" dc:description="ウォーラーステインのいう近代世界システムに対する反抗は、何度も試みられ、すべて失敗した。日本の近代も、その一例だろう。特にありがちなのは、「ヨーロッパ的普遍主義」に対して「アジア的特殊性」を対置し、後者によって前者を「超克」しようというパターンだ。これは戦前の「近代の超克」から最近の「東アジア共同体」論まで同じだ。そこでは「過去の戦争犯罪を清算し、アジアの中心になる」ことが日本のとるべき国家戦略と" dc:identifier="http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/42f593fdeab920eca3c15e1147c58747" /> </rdf:RDF> --> -
近代の知識人の中では、福沢のような「西洋かぶれ」は少数派で、のちにマルクス主義に発展していきました。しかし当時の(大部分が農民だった)日本でプロレタリア革命を行なうことは明らかに不可能で、講座派から大塚久雄・丸山眞男などの「近代化論」に変形していった。
これに比べて、同じく朝鮮・中国の革命と連帯して国家社会主義の方向で「五族協和」を構想したのが北一輝・大川周明などの日本型ファシズムで、当時はこっちのほうがずっとリアリティがあった。社会主義という点でも、マルクス主義と共通していたわけです。これは同じく五族協和を唱えていた孫文の構想とも一致しており、石原のように満州国ぐらいで踏みとどまっていれば、破局的な事態は避けられた可能性もあります。
ただ、こういう「大アジア主義」的な誇大妄想は、当時の国民に強い影響を与え、1930年代以降は軍部が国民(特に新聞)に背中を押される形で日中戦争に突っ込んでいった。だから太平洋戦争を「軍国主義vs民主主義」の戦いとし、軍部にすべての責任を押し付けた占領政策は、まったく見当違いだったのです。このねじれがいまだに尾を引いて、毎年この季節になると、不毛な論争が繰り返されるが、決着がつくはずがない。アジェンダが間違っているのだから。 -
「見当違い」どころか確信犯でしょう。ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムは今でも有効だと思います。この延長線上で、今でも慰安婦騒動が起こり、NYTがそれを煽り立てている構図が見えます。
ブッシュはつい先日も「日本を軍国主義から民主主義国家にした」などと、とぼけた演説をしていました。
戦時こそは自由が制限されていたとはいえ、日本は選挙による議会制民主主義を導入していて、アメリカが言う所の「民主主義」は達成していました(そもそもアメリカは’60年代まで公然と黒人を差別していた社会だったわけですから、「民主主義国家」を名乗る資格など無かったはずなのですが・・・)。
ブッシュの嘘は言うまでもありませんが、アメリカが戦後、日本にもたらしたものは民主主義などではなくて、「個人主義」です(これは神との1対1の契約をするキリスト教的な価値観と言ってもよいでしょう)。
この個人主義によって、それまでの社会を重視する「家長父的社会」だった日本が、まともな国家戦略すら持たない今日の日本に激変した訳で、アメリカにとって「アジェンダ」は成功していると言えます。実際、アメリカ人はそう考えているのではないでしょうか?
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