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Toshiro Shimura's List: Social Graph

    • ブログやSNS、ソーシャルブックマークなどの、ユーザーがネット上で行動し、それが記録されるサービスが登場し、いまやネットのコンテンツのかなりの部分を占めるようになってきていますが、ネット上に存在するデータが増えれば、これを分析するというのは自然な流れと言えるでしょう。

       

       Social Graphについては、GoogleのBrad Fitzpatrick氏が昨年公開した文章が、現時点でのいわゆるリファレンスとなっています。

       

       ではまずここで、Graph(グラフ)とは何かについて考えてみましょう。

       

       グラフというのは、節(ノード)と枝(エッジ)の集合で構成されるされるものです。日本語でグラフというと、折れ線グラフや棒グラフ、円グラフなどを思い浮かべるケースが多いと思いますが、本来のグラフというのはデータの構造の表現や解析に使用されるものです。

       

       簡単に言えば、「点と線でデータを表現するもの」と言えるかと思います。

    • 1度目の波は今年の3月、“米国で盛り上がるOpenID”という記事で紹介した“OpenID”だ。ひとつのIDを取得しておくだけで、複数のウェブサービスに参加できるという技術で、SNSのオープンプラットフォーム化に大きく貢献している。  

       

       その後、日本でもライブドアを筆頭にOpenIDを採用する企業がいくつか現われた。最近では3日に、ビート・コミュニケーションが提供するオープン型SNSパッケージ“Beat  Media”が“OpenID”対応を発表している。

       

       2度目の波は5月に書いた、“SNS化するブログ”という記事。こちらは先の記事とは逆に、クローズドプラットフォーム化など、SNS的な特徴がブログに備わりつつあるという内容だ。両者は一見、正反対の内容にも感じられるが、その根底では1つの大きな流れに乗っている。  

       

       そして、3度目の波となるのが、最近、米国のIT業界で急速に注目を集めているキーワード“ソーシャルグラフ”だ。

    • ソーシャルグラフという言葉によって、mixiの“マイミク”(友人)など、既存サービスの一機能が再定義されただけに感じられるかもしれないが、肝心なのはそこではない。 

       

        “3度目の波”で大切なのは、各サービスに散らばった断片的なソーシャルグラフをサービスから独立させ、OpenIDという1つのIDで(あるいは“FOAF”というXMLデータで)組み合わせることで、より大きなソーシャルグラフを構築しようと試みているところにある。

    • すべての始まりはFacebookプロフィールから。プロフィールはユーザーのプライバシーと、友人何人かの情報からなる。プロフィールとは、Facebookでの「自分」をバーチャルに表現したもの。Facebookのプライバシー設定をどうカスタマイズするかによって、自分の情報を、全世界に見せるか、友人だけに見せるか、誰にも見せないかが決まる。対象になるのは、自分で書いたメモ、写真、ビデオ、オンラインプロフィールのステータス、関係のステータス、居住地と連絡方法、自分の壁に書かれたメッセージなど。下のサンプルでは、私は情報の大部分をネットワーク全体に公開しているが、写真とIM情報は友人のみに公開している。
    • OpenSocial  APIは、異なる複数のSNSやブログで同じアプリケーションを動かすことができるというもので、OpenSocial対応アプリケーションは基本的に  OpenSocial対応のSNSやブログで動かすことができるようになります。この「アプリケーション」は、ブログでおなじみの「ブログパーツ」(ブログのサイドバーに埋め込んである、他のサービスと連携して動くモジュール)のようなものです。

       

      ブログに張り付ける「ブログパーツ」との最大の違いは、SNSの持っているネットワークを利用して、人と人が交流するような高度なアプリケーションを作ることができることでしょう。具体的には、次の3種類の情報を利用することができます。一つ目はプロフィール情報で、具体的にはユーザーの名前やニックネームなどのプロフィールに記されている情報。二つ目は友達情報で、具体的には友達のリストになります。そして三つ目がユーザーの活動情報で、「誰と誰が友達になった」とか「誰が●●というアプリケーションを使い始めた」などという情報です。

       

      最近マイクロソフトが2億4000万ドルを出資して話題になったフェースブックが、サードパーティにアプリケーションを開放して、一気にユーザー数や滞在時間を伸ばしたことで、この動きが俄然注目されています。

    • シックス・アパートでは、OpenSocial  APIへの参画以前から、この分野について問題提起や具体的な活動を実施しています。例えば今年8月にチーフ・アーキテクトのブラッド・フィッツパトリックが「ソーシャル・グラフについての考察(英文)」を公開しています。ソーシャル・グラフはSNSに比べて上位の概念なので、少しイメージするのが難しいのですが、イメージしやすい例としては、複数の異なるSNS(Social  Networking  Service)を組み合わせた、ネットワークの集合体のようなものと考えればよいでしょう。ちなみに、ここでいうグラフとは、図や表のことではなく、  (1)点と、(2)点を結ぶ線、の2つからなる概念のことです。簡単に言うとソーシャル・グラフとは、人と人を結ぶ相関図のようなもの、と考えればよいでしょう。

    • こうした動きに先鞭をつけたのが、今年の夏ぐらいから提唱されているコンセプト「ソーシャル・グラフ(Social Graph)」です。今年の8月に米シックス・アパートのチーフ・アーキテクトであるブラッド・フィッツパトリック(現在は米グーグル)が発表した「Thoughts on the Social Graph(ソーシャル・グラフに関する考察)」というドキュメントを発表したことで、議論が一気に広まりました。

       

       ソーシャル・グラフはSNSに比べて上位の概念なので、少しイメージするのが難しいのですが、イメージしやすい例としては、複数の異なるSNS(Social Networking Service)を組み合わせた、ネットワークの集合体のようなものと考えればよいでしょう。ちなみに、ここでいうグラフとは、図や表のことではなく、(1)点と、(2)点を結ぶ線、の2つからなる概念のことです。簡単に言うとソーシャル・グラフとは、人と人を結ぶ相関図のようなもの、と考えればよいでしょう(図2:ソーシャル・グラフの概念図)。

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      図2
      ソーシャル・グラフの概念図。点(この図では丸文字)を「ノード」、点を結ぶ線を「エッジ」と呼ぶ  
      画像
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       こうした動きの背景には、雨後のタケノコのように登場するさまざまなソーシャル・サービス(ブログやSNS、共有サービスなど)に対して「いちいち新規登録を行なうのは面倒。すでに構築した友人ネットワークや自分のプロフィールを再利用したい」と、多くのユーザーが感じていることがあります。ソーシャル・ネットワーキングが「友達」という関係性に主眼をおいたものであるのに対して、ソーシャル・グラフでは、多様な関係性を扱うことができます。分かりやすい例でいうと、SNSは「友達」「家族」「同僚」「同窓生」「製品Aの愛好者」という具合に、人と人の関係性は非常に多様です。「同窓生」のSNSでは友達として関係を結びたい相手としても、「製品Aの愛好者」のSNSでは関係を結びたくない、というようなことは、考えてみれば当たり前のことです。「友達」「家族」だけで、人と人の関係を定義することはできないからです。

       

       フィッツパトリックが発表した「ソーシャル・グラフに関する考察」では、こうしたソーシャル・グラフ情報を集約するNPOを作り、さまざまなSNSやブログサービスで、データを相互利用できるようにしたらいいのではないか、と提案しています。シックス・アパートでは、こうしたユーザー情報のうち、オープンにしてもよい情報を公開するプロジェクト(Opening the Social Graph)を10月にスタートしています。

    • フェースブックは、アプリケーションの仕様公開により、ユーザー数とユーザーの利用時間を急拡大させ、仕様のオープン化が爆発的な成長を促すことを実証しました。

       

       ウェブによる情報の発信が、少数の巨大ポータルから圧倒的多数の中小ブログに広がっていったように、ソーシャル・グラフの広がりとOpenSocial APIにより、ユーザーは複数のSNSを簡単に使い分けることができるようになります。少数の巨大SNSから圧倒的多数の中小ソーシャル・サービスへと広がる時代が、すぐそこまで来ています。

    • 現在のところ、ソーシャルグラフと言った場合には、ソーシャルメディアにおける人に着目したグラフ、という概念が一般的です。

       

       Wikipediaの「Social  graph」の項によれば、ソーシャルネットワークがリンクの有無(もしくはその強さ)だけのものに対し、ソーシャルグラフはリンクの種別を考慮したより上位の概念である、とあります。

       

       いずれにしてもソーシャルグラフという言葉の定義自体が、まだまだ過渡期であるようです。

       

       筆者は前回書いたように、ソーシャルグラフは人に限定したものではない、と考えています。

       

       そしてソーシャルネットワークとソーシャルグラフについて言えば、ソーシャルネットワークはそのリンクの集合、ソーシャルグラフはその構造と現象である、と言えるかと思います。

    • Blogrollとかの付加オプションにあったので、気になった。

       

      XFN = Xhtmle Friends Network。

    • リンクを登録する時に、そのリンク先との関係をXFNを使って表すことが出来ます。XFNを指定した場合<a>タグの「rel」属性に値が設定されます。  

      XFNとはXHTML Friends Networkの略で、リンクに対して自分との関係を表す 値を設定するためのフォーマット(のよう)です。 詳細は下記を参照して下さい。 http://gmpg.org/xfn/ 
       

      では実際に試してみます。管理画面の「リンク」タブの中の「リンク追加」タブを開いて下さい。

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