ギビングUSA財団(Giving USA Foundation)とインディアナ大学フィランソロピー・センター(Indiana University Center on Philanthropy)が発表した、『GIVING USA 2010: The Annual Report on Philanthropy for the Year 2009』によると、2009年、米国における財団、企業、個人などからの寄付総額は、前年比3.6%減(インフレ調整後:3.2%減)となる、約3037億ドルでした。
寄付減少の大きな理由としては、助成財団による寄付が前年比8.9%減(インフレ調整後:8.6%減)の約384億ドルへと減少していることがあるようです。一方、企業からの寄付は、5.9%増(インフレ調整後:5.9%増)の141億ドルと好調で、寄付全体の約75%を占める個人はどうかというと、前年とほぼ同じで(0.4%減)、約2274億ドルを寄付しています。
分野別に見ると、助成財団への寄付が前年比8%減(インフレ調整後:7.6%減)と最大の減少となっている一方、健康(3.8%増、インフレ調整後:4.2%増)、人道支援サービス(2.3%増、インフレ調整後:2.7%増)、国際支援(6.2%増、インフレ調整後:6.6%増)の分野では、それぞれ寄付が増えています。また、分野別の寄付構成比は、宗教が55年連続となる33%を占めており、教育(13%)、財団への寄付(10%)が続きます。
社会全体が不況に覆われた2009年。全体でみると寄付額は落ち込んだものの、特に企業や個人については、底堅い寄付活動をしたと見ることができそうですね。それにしても、米国では約30兆円もの寄付が行なわれているこの事実、日本の寄付文化の創造に向けて考えさせられることが多いです