自分で変えといて何だが、tumblrとは何ぞや。ブログに飽きた人々はタンブラーに乗り換えたらしい。ブログではまがいなりにもコミュニケートす るために自分の声を発信する必要があった。タンブラーは自分の声はなくていい。全部ひとまかせでいいのだ。自分は収集するだけ。
世界中にある(というか多くの場合はネット上にある)情報のうちの一部分が集められる。それらは素通りされなかった情報だ。それらはなぜに素通りされなかったのだ?素通りされた無数の情報と何が違うのだ?
とにかくタンブラーには情報が集められる。集めた人にとっては目をひく情報なのだろうが、それを見る人にとっては、それらのすべてが目をひく情報とは限らない。それらの情報のうちの一部分だけが目をひき、その人のタンブラーにコピーされる。
同じようにのっぺりとした顔で並んでいるはずの情報。だけどその情報はのっぺり均等ではいない。どこかが際立つのだ。どこかが盛り上がるのだ。その盛り上がったところを中心に(中心は一つとは限らないと思う)、様々な情報が有機的に連結される。
なぜに情報は凝集するのか。どのようにして情報は凝集するのか。どこに情報は凝集するのか。
これまで善や悪や美や真といって多くの人の目をひいてきた地点は、情報の凝集しやすい地点だったのだ。情報が凝集する地点=その他の多くの情報との 関連が見えやすい地点。我々が「大切だ」とか「重要だ」とか言ってそれにこだわったり場合によっては命をかけてきたものとは、実はただ単に情報の凝集した ところにすぎなかったのではないか。
あらゆるものに遍在する神。あらゆるものに姿を変えるお金。
というわけで引っ越しはしたものの、あんまりタンブラー的に使うことはないと思われます(というかまだどういうもんなのかわかってない)。たぶん今までとあんま変わらずブログ的に使うと思います。自分の声とて、おそらくは凝集した情報の一種に過ぎないのでしょうが。
なぜTumblrがこんなに好きなのだろうか考えてみた。
それは著作権のしがらみから逃れることができるからだと思う。
インターネット上には素敵なものが溢れている。
今まではその素敵なものたちが孤立して存在していて、絶海の孤島に咲く一輪の花といった感じだった。
いいサイトというものは見つけた時の感動はもの凄いけれども、知る人しか知れない貴重過ぎる存在だった。
del.icio.usやはてなブックマークの登場により、みんなのお気に入りを共有できるようになって世界は一変した。
それまでも身近な友達経由などでお気に入りを教え合うことはできたけれども、不特定多数の人々と感動を共有できる感動は素晴しかった。
元からあった筈の、なくてはならない緩い繋りがやっと視覚化できるようになった感じ。
やっと感覚に現実がついてきたかと思った。
絶海の孤島から、都会の博物館の展示ケースに移されてしまって、群集の喧騒が賑やかで楽しいけれども、自分だけが知っている存在でなくなってちょっとさびしい。
綺麗なんだけどちょっと遠い存在になってしまったような感覚。
そしてTumblr。
言ってみれば画像ソーシャルブックマークのような位置付けで、その華やかさったら衝撃的。
モノクロがカラーになったような、二次元が三次元になったような感じ。
文字やサイトへのリンクは今まで貼られていたけれど、画像の参照をここまでわかりやすく綺麗に仕上げたのは見事としか言いようがない。
だけれども画像や音楽は著作権というしがらみが強い。
それだけ作るのに多大な労力が必要だし、製作者が報われるべきなのだから当たり前だけれども、著作権という仕組みは製作者のみんなに見てもらいたい、評価されたいという純粋な意図を離れて奇形化し肥大化し過ぎた。
もう手におえない。
ついには製作者の利益さえも侵害し始めるという笑えない喜劇の様相を呈してきた。
Tumblrはその泥濘な状態の中、華麗に登場した。
権利者の目から見れば著作権侵害の温床だ。
だけれども好きなものを皆と共有したいという願望がなぜ裁かれなければならないのか?
著作権は製作者側の言い分、これは絶対に守られなければならない権利だ。
それではユーザ側の言い分もそろそろ取り入れてはくれないものだろうか?
お互い歩み寄れるはずだ。
短期的には損をするかもしれないけれども、長期的にはぜったいに両者にとって得になる。
そういう試みの運動が増えてきていると実感しているけれども、まだまだ足りない。
もっと自由に、もっと尊重し合える、もっと楽しい世界にするために、僕にはなにが出来るだろうか
http://macfreesoft.usamimi.info/2007/12/%e3%81%9d%e3%82%8c%e3%81%a7%e3%82%82tumblr%e3%81%8c%e5%a5%bd%e3%81%8d/ (via suyhnc) (via jahumming)





