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Toshiro Shimura's Library tagged 元麻布春男   View Popular

12 Jan 09

GPGPUの2009年を占う 元麻布春男の週刊PCホットライン

この2つに続くような、新しい技術、新しい製品ジャンルとなるとなかなか思いつかないのだが、注目度ということではGPGPUに対する期待が大きい。だが、注目度としては高いものの、技術としてではなく、実際の製品として大きなトピックになるかというと、まだ難しいように思う。GPGPUは2009年も話題になるとは思うが、製品として市場を席巻するのは2010年以降になるだろう。

 なぜGPGPUが製品としてなかなか普及しないのか。それはGPGPUがソフトウェアの対応を必要とするからだ。上の2つ、ネットブックとSSDは特にソフトウェアの対応を必要としない(最適化されたソフトウェアがあれば、それに越したことはないが)。しかしGPGPUは、必ずソフトウェアが対応しなければならない。言い替えればGPGPUというハードウェアの上に、新しいソフトウェアのエコシステムを構築しなければならないわけで、それには時間がかかる。

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gpgpu opengl nvidia 元麻布春男

  • この2つに続くような、新しい技術、新しい製品ジャンルとなるとなかなか思いつかないのだが、注目度ということではGPGPUに対する期待が大きい。だが、注目度としては高いものの、技術としてではなく、実際の製品として大きなトピックになるかというと、まだ難しいように思う。GPGPUは2009年も話題になるとは思うが、製品として市場を席巻するのは2010年以降になるだろう。

     なぜGPGPUが製品としてなかなか普及しないのか。それはGPGPUがソフトウェアの対応を必要とするからだ。上の2つ、ネットブックとSSDは特にソフトウェアの対応を必要としない(最適化されたソフトウェアがあれば、それに越したことはないが)。しかしGPGPUは、必ずソフトウェアが対応しなければならない。言い替えればGPGPUというハードウェアの上に、新しいソフトウェアのエコシステムを構築しなければならないわけで、それには時間がかかる。
    - toshiro on 2009-01-05
  • GPGPUの標準的なAPIセットになりそうなのは、WindowsではDirectX 11、その他のOS(Mac OS X、Linux等)ではOpenCLだと思われる。が、次期WindowsであるWindows 7にビルトインで提供されるのはDirectX 10.1であり、DirectX 11はWindows 7のリリース後の提供になる見込みだ(Windows Vistaにも提供される予定)。Windows 7のリリース時期は、どんなに早くても2009年末あたりだと考えると、DirectX 11が2010年より前に提供される見込みはほとんどない。言い替えれば、DirectX 11という標準に基づいたGPGPU対応のアプリケーションが登場するのは、2010年以降になる。2009年にGPGPUが技術的に話題になるとしても、製品としてブームを引き起こすことはないだろう。

     一方、Macでは次のSnow Leopard(Mac OS 10.6)でOpenCLがサポートされる。新しいMacBook/MacBook ProがすべてNVIDIAのGPU(チップセット内蔵を含めて)を搭載することになったのも、この前触れだろう。OpenCL自体は、特定のハードウェアに依存しない規格だが、ドライバサポート、あるいは対応アプリケーションを提供する際に、ハードウェアを特定できた方が、製品を提供する側、サポートする側としては効率が良い。
    - toshiro on 2009-01-05
  • 技術的なポテンシャルはあるものの、その有効な使い道がなかなか見えないという点で、GPGPUはMMXに似ていると筆者は感じている。最初のSIMD命令セットであるMMXも、リリース時点でキラーアプリケーションが存在しなかった。ソフトウェアシンセサイザ(MIDI)やソフトウェアモデムといった用途は、従来型CPU(Pentium)とMMX Pentiumの差額を正当化できるものではなかった。

     結局MMXにキラーアプリケーションは登場しなかった。それは、最新のSIMD命令セットであるSSE 4.2でも同じだ。特定のアプリケーションを利用するために、MMXやSSEをサポートしたCPUに乗り替える、ということにはならなかったし、今もなっていない。おそらく、将来的にもならないだろう。SIMD命令は、新しいCPU、新しいPCを買うとついてくるものであっても、そのためにお金を払うものではない。

     もちろん、これはMMXやSSEに価値がないと言っているのではない。おそらく今使っているPCでMMX命令を無効にしたら、DVD再生ソフトをはじめ、かなりのソフトウェアが利用できなくなるハズだ。MMXやSSEは、縁の下の力持ち的な立場で、PCのプラットフォームを支えている。
    - toshiro on 2009-01-05
  • GPGPUが広く喧伝されるようになってから、すでに2年あまりの歳月が経過した。にもかかわらず、それが一般のユーザーにどれだけ役に立つのか、具体的に語られることは多くない。10月末に開かれたPDCでも、GPGPUがWindowsをどう変えるのか、Microsoftは語ってくれなかった。何か秘めたプランがあるのなら良いのだが。

     そういう意味で筆者が期待しているのはやはりAppleだ。OpenCLを提唱するとともに、NVIDIAのグラフィックスをすべてのノートタイプのMacに搭載するといった、目に見える形の「準備」を行なっている。間もなく発表されるであろう次のiMacも、NVIDIAのグラフィックスが採用されると思われる。現時点ではGPGPUを活用した標準アプリケーションどころか、Snow Leopardの概要すら明らかにしていないAppleだが、秘密主義の同社のこと、「準備」の裏付けになるような何かで、アッと驚かせてくれるのではないかと期待している。
    - toshiro on 2009-01-05

Macworldが変わる日 元麻布春男の週刊PCホットライン

確かにそれは間違いではないだろうが、大規模な展示会のメリットは、顧客とのコミュニケーションだけではないと筆者は考えている。基本的にApple Storeの来訪者は、Appleの顧客か、潜在的な顧客だ。もちろんMacworldの来場者もそれに近いが、加えて全世界のメディアがやってくる。来た以上は何か記事を書かなければ帰れないわけで、それだけでも大量のニュースが全世界に流れる。Appleが発表会や説明会を開催してもメディアを集められる、ということもあるのかもしれないが、その対象はAppleが招いたメディアのみだ。Appleが知らないメディア、ひょっとすると招かざるメディアまで向こうからやってくる、という意味で、こうした大規模イベントの存在意義は大きいと思う。

pc.watch.impress.co.jp/...hot589.htm - Preview

jobs macworld 元麻布春男

  • 確かにそれは間違いではないだろうが、大規模な展示会のメリットは、顧客とのコミュニケーションだけではないと筆者は考えている。基本的にApple Storeの来訪者は、Appleの顧客か、潜在的な顧客だ。もちろんMacworldの来場者もそれに近いが、加えて全世界のメディアがやってくる。来た以上は何か記事を書かなければ帰れないわけで、それだけでも大量のニュースが全世界に流れる。Appleが発表会や説明会を開催してもメディアを集められる、ということもあるのかもしれないが、その対象はAppleが招いたメディアのみだ。Appleが知らないメディア、ひょっとすると招かざるメディアまで向こうからやってくる、という意味で、こうした大規模イベントの存在意義は大きいと思う。 - toshiro on 2009-01-12
  • 筆者は「iLife '09」が悪い製品だとは全く思っていない。むしろ、多くのユーザーにとって良い製品だと思う。このiLife '09を開発するのに、Appleは多大な労力とコストを払ってきたハズだし、それに見合う製品になっている。にもかかわらず、それを発表して株価が下がるというのでは、やってられない気分にもなるだろう。そんなキーノートなら止めた方がいい、という声が出ても不思議ではない。キーノートなしで、展示会のフロアにブースを広げるだけなら、Apple Storeで用が足りるというのも確かに理解できる。ただでさえコストのかかる大規模展示会に出る以上は、キーノートはやる価値があるし、やる以上は良い意味で世間の期待を裏切り続けなければならない。これがAppleに課せられたプレッシャーの正体だ。 - toshiro on 2009-01-12
  • 筆者は「iLife '09」が悪い製品だとは全く思っていない。むしろ、多くのユーザーにとって良い製品だと思う。このiLife '09を開発するのに、Appleは多大な労力とコストを払ってきたハズだし、それに見合う製品になっている。にもかかわらず、それを発表して株価が下がるというのでは、やってられない気分にもなるだろう。そんなキーノートなら止めた方がいい、という声が出ても不思議ではない。キーノートなしで、展示会のフロアにブースを広げるだけなら、Apple Storeで用が足りるというのも確かに理解できる。ただでさえコストのかかる大規模展示会に出る以上は、キーノートはやる価値があるし、やる以上は良い意味で世間の期待を裏切り続けなければならない。これがAppleに課せられたプレッシャーの正体だ。
  • 確かにそれは間違いではないだろうが、大規模な展示会のメリットは、顧客とのコミュニケーションだけではないと筆者は考えている。基本的にApple Storeの来訪者は、Appleの顧客か、潜在的な顧客だ。もちろんMacworldの来場者もそれに近いが、加えて全世界のメディアがやってくる。来た以上は何か記事を書かなければ帰れないわけで、それだけでも大量のニュースが全世界に流れる。Appleが発表会や説明会を開催してもメディアを集められる、ということもあるのかもしれないが、その対象はAppleが招いたメディアのみだ。Appleが知らないメディア、ひょっとすると招かざるメディアまで向こうからやってくる、という意味で、こうした大規模イベントの存在意義は大きいと思う。
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Macworldの基調講演を振り返って 元麻布春男の週刊PCホットライン

  • 最後に発表されたのがiTunes Storeに関するアップデートだ。その要点は、これまで0.99ドルの統一価格だったiTunes Storeの販売楽曲を、4月1日から0.69ドル、0.99ドル、1.29ドルの3本立てにすること、その代わりというのもなんだが、SONY BMG、EMI、UNIVERSAL、Warnerの4大メジャーレーベル、引き続いて独立系レーベルも、DRMフリーのiTunes Plusフォーマットで楽曲を提供することだ。シラー上席副社長は1.29ドルを受け入れる代わりにDRMフリーにする、といった表現は用いなかったが。

     こちらの新聞等では、このニュースをトップ記事にするものが圧倒的。影響の大きさという点で、まぁそうなんだろうとは思う。が、楽曲あたり2ドル以上を支払い、しかも4大メジャーレーベルが顔を揃えないiTunes Storeの国からきた者としては、どう反応してよいやら、というのが正直なところだ。
    - toshiro on 2009-01-12
  • 最後は米国最高のヴォーカリストの1人と称されるトニー・ベネット氏(御齢82歳! )が紹介され、締めくくりに「I Left My Heart in San Francisco」を歌った。今回がサンフランシスコのMacworldへの出展が最後となることを意識しての選曲だと思うが、ちょっと複雑な気分になる演出ではあった。 - toshiro on 2009-01-12
  • 新しいバッテリのもう1つの特徴は、1,000回程度の充電サイクルに耐えられることだ。1台のPCのライフサイクルにおいて必要となるバッテリの数が削減されるわけで、環境に優しいということは言えるだろう。これを実現するためにMacBook Proではセルごとに最適な充電電圧に制御するAdaptive Chargingを採用したとしている。


     1,000回程度の繰り返し充電に耐えるバッテリというと、昨年12月にHPが採用すると発表したBoston PowerのSonataが知られる。が、Sonataで謳われた短時間での充電や安全性についてAppleが触れなかったことを見ると、別のテクノロジーなのだろう(セル形状も若干異なるように見える)。

  • 最後に発表されたのがiTunes Storeに関するアップデートだ。その要点は、これまで0.99ドルの統一価格だったiTunes Storeの販売楽曲を、4月1日から0.69ドル、0.99ドル、1.29ドルの3本立てにすること、その代わりというのもなんだが、SONY BMG、EMI、UNIVERSAL、Warnerの4大メジャーレーベル、引き続いて独立系レーベルも、DRMフリーのiTunes Plusフォーマットで楽曲を提供することだ。シラー上席副社長は1.29ドルを受け入れる代わりにDRMフリーにする、といった表現は用いなかったが。


     こちらの新聞等では、このニュースをトップ記事にするものが圧倒的。影響の大きさという点で、まぁそうなんだろうとは思う。が、楽曲あたり2ドル以上を支払い、しかも4大メジャーレーベルが顔を揃えないiTunes Storeの国からきた者としては、どう反応してよいやら、というのが正直なところだ。

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Snow LeopardとWindows 7 元麻布春男の週刊PCホットライン

  • これはWindows 7がWindows Vistaをベースにしており、OSの基盤の部分に関する安定性等の問題が少ないことを示している。と同時に、早期からユーザーのフィードバックを得ることで、いま一つ人気の盛り上がらないWindows Vistaの轍を踏まないようにしたい、というMicrosoftの思惑の現れだろう。実際、今回のWindows 7について、Microsoftはその評判をとても気にしていることが、ヒシヒシと伝わってくる。 - toshiro on 2009-01-12
08 Nov 08

元麻布春男の週刊PCホットライン:Acer「Aspire one」を購入

安価なNetbookの登場は、ほんの少しスペックに妥協すれば、これだけPC(あるいはその代用になるもの)は安くなる、ということを教えてしまった。これこそNetbookが開けてしまったパンドラの箱かもしれない。

pc.watch.impress.co.jp/...hot569.htm - Preview

acer Aspire ミニノートPC 元麻布春男

元麻布春男の週刊PCホットライン:基本方針が変わったWindows 7のユーザーインターフェイス

  •  無線LANに接続できないと言ってはポップアップが表示され(Balloon Tips)、コントロールパネルのアプレットをダブルクリックしては警告が表示される(UAC)。それどころか、自動更新だといって、夜中に勝手に再起動する(Windows Update)。たとえユーザーがエンコードや予約録画等のタスクを実行していてもおかまいなしである。含まれるファイルやフォルダの数、あるいはその種類によっては、前回ユーザーが変更したアイコンサイズを無視して、毎回OSが最適と考えるアイコンサイズでフォルダを開くような挙動さえ見られる。どうしてユーザーの行動を邪魔しようとするのか。

     もちろん、これらの多くはマニュアルで無効にすることはできる。しかし、初期設定がこのような設定になっているということが、Windowsの方向性や哲学を物語っているのではないか。少なくとも、こうしたウザい仕様が目立つようになったのはWindows XPのLunaからであり、Windows 2000まで(あるいはClassicインターフェイス)は目立たなかった。Windows XPがリリースされた後、少なくともメインのデスクトップPCでは、フルClassic構成のUIで使っていたのだが、Windows Vistaでさらにウザい方向に進んでしまったため、筆者は白旗をあげてしまったのだ。
    - toshiro on 2008-11-08
21 Sep 08

元麻布春男のWatchTower:普通に使えるAtomがいい (1/2) - ITmedia +D PC USER

  • 2008年夏のヒット商品の1つがミニノートPCであることに異論のあるユーザーはいないだろう。その主流となっているのは、インテルのAtomを搭載した製品で、インテルはそのようなモデルをNetbookと呼ぶ。本来は新興国向けの安価なノートPCを目指した製品だったが、コスト削減のために小型の液晶ディスプレイを採用した結果、ノートPCとしても小さくて比較的軽量に仕上がった。それが持ち運びの容易なセカンドPCとして、先進国でも多くのユーザーに受け入れられたようだ。

     こういう経緯があったため、Atomの登場と合わせてリリースされたミニノートPCの多くは7型級の小型液晶ディスプレイを採用していた。これらはカーナビゲーションシステム機器などで使われていたパネルで、数量が出る関係もあって安価に調達できる。上述のように小型のディスプレイは、システムとしての小型化や軽量化にも寄与する。

     その一方で、小型のディスプレイを搭載したために、ミニノートPCは、画面がせまくキーボードも使いにくい。解像度が同じでディスプレイサイズが小さくなれば、それだけ表示される文字の見かけ上のサイズは小さくなる。ディスプレイサイズに合わせて設計すれば、当然のことながらボディの幅も短くなり、キーボードも小型にせざるを得ない。どうしても使い勝手の点で不満が生じる。小型化と使い勝手のバランスをどこでとるかは非常に難しいところだ。
    - toshiro on 2008-09-21

元麻布春男のWatchTower:急拡大するミニノートPC市場に足りないモノ - ITmedia +D PC USER

  • ミニノートPCの代表機種であるEee PCには、システムドライブが4Gバイトという制約がある。大容量のストレージを持たず、インターネット接続を前提にクラウドコンピューティングで利用する、というのはインテルの考えるNetbookの理想だが、残念ながら現時点では絵空事に過ぎない。肝心のどこでも低価格で接続できるインターネット環境が存在しないからだ。

     インテルはWiMAXでこの理想を現実にしたいと考えているわけだが、国内で商業サービスが始まるのは2009年の第3四半期になると見られている。商業サービスが始まったからといって、すぐにどこでも利用できるとは限らない。
    - toshiro on 2008-09-12
  • ミニノートPCで使うアプリケーションに望まれるのは、CPUパワーという点で決して恵まれていないハードウェアで快適に利用できる軽快さ、限られた解像度の液晶ディスプレイでの利用を前提にしたデザイン、そしてストレージを圧迫しないことだ。上述したように、代表機種の1つであるEee PCのストレージは4Gバイトに過ぎない。これを考えると、最後のストレージを圧迫しないというのは極めて重要なポイントになる。 - toshiro on 2008-09-12
  • ミニノートPCで利用するアプリケーションとして、多少機能が少ないことは許されるのではないか。そうでなくても最新のソフトウェアは機能が多すぎて使いこなせない、などといわれる。ならば機能を削っても、USBメモリから直接起動できるアプリケーションがほしい。幸い、USBメモリのアクセス速度はCD-ROMとは比べものにならないから、ライブラリを配布媒体から直接読み出しても、それほど大きなペナルティーにはならないはずだ。

     Eee PCユーザーの多くは、自らの努力で4Gバイトのストレージから消せるファイルを探してシステムをダイエットし、SDメモリーカードやUSBメモリにアプリケーションをインストールするなどして、ストレージ容量の限られたマシンを使いこなそうとしている。ところが、これでは使えないと放り出してしまうユーザーも出てきてしまうだろう。使いこなしの努力をユーザーにだけ押しつけるのではなく、それを助ける動きがほしいと思う。
    - toshiro on 2008-09-12

元麻布春男のWatchTower:ARMはAtomを撃退できるのか - ITmedia +D PC USER

  • インテルの世界は、プラットフォームが統一されており、A社の最終製品で利用できるアプリケーションは、B社の最終製品でもまず利用できる。後から追加することも容易であることが多い。これがインテルのプラットフォーム戦略だ。同じものを大量に作ることで、コストダウンとプラットフォームとしての互換性、そして市場の拡大を加速する。その代わりに最終製品ベンダーは、製品間の差別化が難しく、価格競争に陥りやすいが、これも製品の低価格化には寄与する。ARMの世界でも開発ツールの共用化など、プラットフォーム前提としての動きはあるだろうが、その拘束力はインテルと比べてはるかに緩やかだ。

     これを、「どちらが優れているか」という視点で捉えるのは正しくない。インテルとARMは異質な巨人なのだ。インテルは、これまでOEMごとに違うのが当たり前だった組み込みの世界に統一プラットフォームを持ち込もうとしている。これを歓迎するメーカーもあれば、苦々しく思うメーカーもあるだろう。ARMの多様性ある世界が維持されるのか、インテルの統一プラットフォームが力で押し切ることになるのか。

     MIDがその最初の戦場となりそうだ。

    - toshiro on 2008-09-20
  • 現在、市場で注目を集めているNetbookには、CPUとしてインテルのAtomが搭載されている。だが、AtomはNetbookのような低価格PC向けとして開発されたわけではない。従来のIntel製x86系CPUがなかなか入り込むことができなかった、強力な省電力性能を求められる組み込み用途を意図していた。そのため、Atomが狙う最初のターゲットとされていたのは携帯型のインターネット端末、MID(Mobile Internet Device)だったはずだ。

     このことは、最初に伝えられてきたAtomの開発コード名が、現在MID向けのAtomとして用いられている「Silverthorne」であることからも明らかだ(Netbook向けAtomの開発コード名は「Diamondville」で、Silverthorneを転用した派生モデルになる)。もちろんMIDの先に見据えているのは、より広範な組み込み市場、特にインターネット接続を求められる機器向けのCPU市場だ。
    - toshiro on 2008-09-20
  • この種の組み込み市場で現在圧倒的なシェアを持つのがARMアーキテクチャのCPUだ。全世界で200社以上がライセンスするARMアーキテクチャは、英国のARMが開発し、そのIP(Intellectual Property:半導体設計などの知的財産)を半導体メーカーにライセンスする。ライセンスをうけた企業は、提供されたIPを基に自社のCPU製品を開発して販売する。開発、製造、販売まで1社で行うIntelとはまったく異なるビジネスモデルだ。

     組み込み市場向けにAtomを売り込もうとしているインテルは、今もARMからライセンスをうけている企業でもある。ハンドヘルド向けのXScale事業はMarvellに売却したものの、I/OコントローラなどでまだARMアーキテクチャの製品が残っている。将来的にインテルはこれらもx86系で置き換えるつもりだろうが、もう少し時間がかかりそうだ。
    - toshiro on 2008-09-20
  • 同一クロックでの比較というのは、マイクロアーキテクチャの比較としては正しくても、製品の比較として適切なのかは微妙だ。おそらくCortex-A8の公表されている最高クロックは1.1GHz程度で、Atomの最高クロックである1.86GHzには及ばないものと思われる(40ナノメートルプロセスルールのCortex-A8は1.67GHzで動作するとされるが、まだ製品化されていない)。そうであれば、製品レベルにおける絶対性能/ピーク性能としてAtomが上回っているのも、また事実だ。高クロックで動作する実製品がある、ということもまた優位性の1つであるからだ。

     AtomとARMの比較では、もう1つの重要なパラメータである消費電力の問題がからんでくる。もし1.86GHzのAtomと1.1GHzのCortex-A8の消費電力が同じなら、これはAtomの勝ちだ。が、おそらく動作時の消費電力はCortex-A8が低いのではないだろうか。ARMは、インテルの消費電力算出方法で比較して、1.67GHzで動作するCortex-A8(40ナノメートルプロセスルール)の消費電力は、1.86GHz動作のAtomより6.7倍優れるとしている。ただ、まだ量産されていない40ナノプロセスARMとすでに量産されているAtomを比較するのは、やはり公平ではない。

     もっとも、現在のAtomが、プラットフォームとしての消費電力がそれほど低くないのも間違いない。インテルのプラットフォームとしては、極めて省電力なのだが、ARMのSoCと比べればはるかに大きい。それはチップセットのダイサイズでも明らかだ。次のMoorestown(開発コード名)でアイドル時の消費電力を10分の1にするという目標をインテルは立てているが、1世代で10分の1にできるということは、現世代の消費電力が大きいことの裏返しでもある(現行のMenlowは、Parallel ATAなど、消費電力の大きなインタフェースをたくさん抱えている)。
    - toshiro on 2008-09-20
  • インテルがAtomの優位性としてもう1つ挙げているのが、インターネットコンテンツとの互換性だ。Atomを搭載したMIDなら、ほとんどのWebページがエラーなして表示できるが、ARMベースのプラットフォームではそうはいかない、という主張だ。これに対してARMは、Webページを開けるかどうかは、CPUのアーキテクチャだけでなくソフトウェアにも依存するので、ARMプラットフォームでもPCプラットフォームと同様にインターネットを閲覧可能だと反論する。

     この反論のうち、ソフトウェアに依存するという主張はその通りだ。おそらく多くのユーザーは、WindowsとInternet Explorerの組合せでしか利用できないWebページが多数あることを知っているだろう。例えば、DRMのかかったコンテンツは、WindowsとInternet Explorerでなければ利用できないものが圧倒的だ。x86系CPUを搭載したシステムでも、Linuxを導入しているMIDで利用できないWebコンテンツがあることは想像に難くない。

     そういう意味では、フルスペックのWindowsで動くことが、x86系システムの大きな優位性であるわけだが、Linuxを導入するMIDには、それが当てはまらない。ARMが主張するように、ARMプラットフォームでもPCと変わりなくWebページを閲覧できるというのはいい過ぎだが、LinuxベースのMIDとの差がこれほど大きいかは、難しい問題だ。
    - toshiro on 2008-09-20
20 Jul 08

元麻布春男の週刊PCホットライン:実勢3万円台のアイ・オー製1TB NASを試す

  • 一番良い方法は、複数のNASを用意し、定期的に同期させることだ。これなら1台が故障しても、データを失わずに済む。あるいはバックアップの代わりにはならなくても、NAS自身が冗長性を持っていれば、ドライブユニットの故障でデータを失うリスクは減る。市場には2台、あるいは4台のドライブを内蔵し、RAIDによる冗長性を提供した製品が存在する。



     ところが、こうしたRAIDをサポートしたNASでも、冗長性を有効にして使っているユーザーは意外と少ないのだという。たしかに、2台のドライブで構成可能なRAID 1の場合、ユーザーが利用可能な容量はHDD全体の半分になってしまう。4台でRAID 5を構成すると、やはり容量は3/4になる。すべての容量を利用できないというのは、やはりもったいないということなのだろうか。しかし、バックアップもない、冗長性も持たせないでは、不安が大きい。

  • このHDL2-G1.0の特徴は、実売価格が極めて安価なことだ。メーカー希望小売価格は44,415円なのだが、都内の量販店での販売価格は39,800円というところ。さらにポイントもつくから、実質価格は35,000円に近い。1TBのNASが3万円台で買えるというのも凄いが、実は上位の2TBモデルは69,800円前後と、それほど安価ではない。1TBモデルが割安感のある価格設定なのだ。最近、ベアドライブの世界では1TBドライブの価格が急激に低下しているが、その波はまだメーカー製HDDの世界には届いていないらしい。
13 Jul 08

元麻布春男の週刊PCホットライン:DirectXをサポートしたVMware「Fusion」β2

  • Macの上の仮想化が例外としてコンシューマ向けにも成立するのは、Macといういわばマイノリティの環境で、Windowsというメジャープラットフォーム用のアプリケーションが利用可能になる点に価値があるからだ。セキュリティが絶対的な価値を持たないコンシューマ向けのWindows PCでは、わざわざ仮想化を用いてPCを遅くする理由はほとんど見つからない。だからこそMicrosoftは、Vista Home BasicとVista Home Premiumを、仮想環境のゲストOSから除外したのである。
  • ゲームのためでないとしたら、なぜFusionはDirectXをサポートするのか。それは言うまでもなく、DirectXがWindowsの画面描画技術として、これまでのGDI等に代わる中核技術となりつつあるからだ。要するに近い将来、仮想マシンでWindowsをサポートするには、DirectXのサポートが不可欠になる。そのための準備だと考えておくべきだろう。もちろん、短期的にはVistaのAeroを利用可能な状態でサポートしたい、という事情があるハズだ。Build 3188をリリースしたParallelsも、次のアップデートではDirectXのサポートを行なうと言明している。


     ParallelsにしてもFusionにしても、Intel Mac上で仮想化環境を利用していて感じるのは、仮想化がハードウェアリソース、特にCPUとメモリを激しく消費することだ。CPU性能が欲しくなる理由として、I/Oなどハードウェアによるアクセラレーションがまだほとんど利用できず、ソフトウェア処理せざるを得ないことも大いに関係しているだろうが、IntelやAMDが仮想化を推進したがるわけである。

11 Jul 08

元麻布春男の週刊PCホットライン:コンシューママインドを持っているのは誰か

  • 現在、企業コンピューティングの世界で喧伝されている言葉に、Cloud Computingがある。アプリケーションがサービスとして、ネットワークの向こうから提供される、といった意味だ。Cloud(雲)と言われるのは、ネットワークの向こうのサーバーやストレージなどを意識する必要がない、言い換えれば雲の向こうで見えなくても構わない、ということからきているとも言われる。

    <!-- ●本文の写真とキャプ -->




    Googleが提供するサービス

    <!-- /●本文の写真とキャプ -->

     アプリケーションをネットワーク経由のサービスとして提供するという点で、この分野のリーダーの1つがGoogleであることは言うまでもない。だが、Googleが提供するサービスを、大企業が本格的に利用するようになるかと言われると、それほど単純ではない気がしている。その大きな理由は、Googleが企業マインドの会社ではない点にある。たとえばミッションクリティカル、あるいは勘定系にも利用できる高信頼性、といった言葉はGoogleにはあまり似合わない。むしろ挑戦や冒険といった言葉の方が似合うと思うし、“as is”とか“best effort”の方が似合うと思っている。


     もちろんGoogleも若い企業だから、若さ故の特性ということもあるだろう。が、Googleは本質的に企業マインドの会社ではないと感じている。かといってコンシューママインドでもなく、強いて言えばアカデミックマインドあるいはデベロッパマインドみたいな会社ではなかろうか。

  • たとえば大企業、それも勘定系で採用されるには、限りなく100%に近い信頼性が求められる。それを可能にするのは、気の遠くなるような地道な作業だ。少なくとも現在のGoogleは、提供するサービスの信頼性を限りなく100%に近づけるために作業を積み重ねるより、たとえば90%の信頼性に達したら、次の新しいこと、次のチャレンジに取り組もうとする企業文化ではないかと思う。しかもそれが、市場で受ける受けないという評価軸ではなく、自らの探求心や好奇心にドライブされているという点で、アカデミックマインドという言葉を使った。非常にユニークだが、企業システムと馴染みの良い企業文化だとは思えない。Googleが切り拓いた技術や概念を利用して、他の企業マインドな会社が果実を摘み取る、ということになるのかもしれない。
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09 Mar 08

元麻布春男のWatchTower:アップルは“空気を読まない” (1/2) - ITmedia +D PC USER

  • 国内PCベンダが1.8インチドライブを回避したのは、性能面への配慮というより、1.8インチドライブの将来性に不安があるからだろう。NANDフラッシュメモリの低価格化に伴い、1.8インチ以下のHDDの未来には疑問が投げかけられている。有力なサプライヤの1つだった日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)は撤退する意向を示し、参入の意向を示していた富士通は参入自体を見送ってしまった。加えて、インタフェースの更新(SATA化)、大容量化が急速に進む2.5インチドライブに対し、1.8インチドライブでは滞りがちな点も、気になるところだ。こうした動向を見た国内ベンダーは、重量やバッテリー駆動時間の点では不利になることを承知でHDDの2.5インチ化に踏み切ったのではないかと思う。
  • 45ナノメートルプロセスのXeonに対応したチップセット(Intel 5400)には、FSBに応じてメモリクロックを合わせなければならないという決まりがあり、FSBを1600MHzに引き上げるとFB-DIMM 800MHzを採用しなければならない(2枚でFSBと帯域がそろう)。つまり、旧Mac Pro用のメモリは、新しいMac Proには流用できない。しかも、十分普及していないメモリは、入手性が悪い上に価格も高くつく。


     一例を挙げると、DRAMメーカーであるMicron Technologyのメモリ直販子会社であるCrucialによるFB-DIMMの直販価格は、次の表のようになっている。























    CrucialによるFB-DIMMの直販価格(大型ヒートシンク付のMac Pro用)
    製品名PC2-5300PC2-6400
    2Gバイトキット139.99ドル319.99ドル
    4Gバイトキット259.99ドル479.99ドル
    8Gバイトキット819.99ドル1049.99ドル
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04 Mar 08

元麻布春男のWatchTower:Macに足りない3つのポイント (2/2) - ITmedia +D PC USER

  • アップルはMac Proをワークステーションとして位置づけている。本体価格が高価(最小構成でも28万7850円)であること、CPUの2ソケット構成、FB-DIMMの採用など、その仕様からもMac Proはワークステーションと呼ぶにふさわしいし、製品紹介などで価格比較される際に登場するのも日本ヒューレット・パッカードやデルのワークステーションだ。企業が利用するワークステーションの場合、利用するアプリケーション、そのアプリケーションに対してバリデーションされたハードウェアの組み合わせでリースされることが大半であり、利用途中でのアップグレードに大きなウエイトは置かれない。


     しかし、現実にはかなりの数の個人ユーザーが、Mac Proを「ハイエンドのMac」として購入している。現在市販されているコンシューマー向けのMacは、拡張性に乏しく、モバイルアーキテクチャをベースにしていることもあって、性能の面での制約も存在する。デスクトップMacの上位モデルであるiMacは液晶ディスプレイ一体型であり、これを望まないユーザーもいる。iMacとMac Proの間を埋める製品がない以上、iMacに飽き足らないユーザーは、望むと望まざるとにかかわらず、Mac Proを買うしかないのである。ワークステーションであるMac ProがハイエンドのMacにならざるを得ない製品ラインアップにも、ハードウェア構成の窮屈さが現れている。

  • Mac Proほどでなくても、それなりの拡張性を備えたミニタワークラスのMacを望んでいるユーザーも少なからず存在するのだろうが、それが実現する可能性はあまり高くないと筆者は思っている。すでに述べたように、Macはハードウェア、ファームウェア、OSが密接にかかわりあって、その世界が成立している。例えば標準で採用されているスロットイン方式の光学ドライブだが、イジェクトがソフトウェア処理されるため、ユーザーはストレージデバイスのマウント解除を意識せずに済む。こうした積み重ねこそがアップルの考えるMacの体験であり、ハードウェアがサードパーティに広く開放されたWindowsの世界とは、また違う世界を構築している。それはプラットフォームがPCと同じインテル製になっても変わりはしない。
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元麻布春男のWatchTower:Macに足りない3つのポイント (1/2) - ITmedia +D PC USER

  • この種の問題で最も議論になりそうなのが、Mac Proにおけるグラフィックスカードの互換性だ。アップルの公式見解というのはもう出ていて、同社が提供するグラフィックスカードは、そのカードが提供された世代のMac Proのみでのサポートとなる。先日、新しいMac Proと同時に、ATI Radeon HD 2600 XT、NVIDIA GeForce 8800 GT、NVIDIA Quadro FX 5600の3種類が登場したが、これらのカードは2006年にリリースされた初代Mac Proではサポートされない。


     中でも特にユーザーの注目度が高いのは、NVIDIAのGeForce 8800 GTだ。すでにWindows PCで高い性能評価を得ているこのカードがあれば、もう少し手持ちのMac Proを使い続けられると思っているユーザーは少なくない。だが、新しいMac Proに提供される純正のGeForce 8800 GTカードは、新しいMac Proで採用された新しいファームウェア(EFI64)に対応しており、EFI32をサポートした従来のMac Proでは動作しないと言われている。一部報道では、NVIDIAはGeForce 8800 GTカード用のEFI32ファームウェア提供を示唆しているとされるが、いくらNVIDIAといえども、アップル純正品のファームウェアを勝手に更新してよいはずがない。

元麻布春男のWatchTower:アップルは“空気を読まない” (2/2) - ITmedia +D PC USER

  • おそらくMacBook Proは6月あたりに、次のモデルチェンジを迎えるだろう(MacBookはプラットフォーム据え置きだと思う)。それは、このタイミングでインテルが新しいMontevinaプラットフォームをリリースするからで、ここでパッドが大きくなるかどうかが1つの注目点だ(さらにはiMacへマルチタッチを展開するかどうか)。だが、この次世代MacBook Proの動向が気になる一方で、購入をここまで待つべきかというと、少し微妙な気がしている。


     Montevinaプラットフォームに採用されるCantiga(開発コード名)チップセットは、すでにデスクトップPC向けにリリースされているBearlakeチップセット(Intel P35/G35/Q35など)と同じコアを用いたもの。主要なフィーチャーの1つはDDR3メモリへの対応である。インテルは今後の高速化と、動作電圧の引き下げ(DDR2の1.8ボルトから1.5ボルトへ)による消費電力の削減の両面からDDR3への移行を促したいのだが、DDR2メモリの暴落で移行は全くと言っていいほど進んでいない。これから6月までに若干の値下がりが期待できたとしても、DDR3メモリの価格がDDR2並になるとは到底考えられない。


     おそらくPCベンダーの多くは、Montevinaプラットフォーム対応ノートPCで、DDR2メモリを採用するだろう。が、はなから空気を読もうなどとしないアップルなら、1人敢然とDDR3メモリを採用しかねない。というより、世界で初めてDDR3メモリを採用した製品を発表する大手PCベンダーがあるとしたら、それはアップル以外にないのではないか(良くも悪くも)と筆者は思っている。

19 Jan 08

元麻布春男の週刊PCホットライン

  • 結局、今年のMacworldで発表されたAppleの新製品は、MacBook AirとTime Capsuleの2つのみだった。初めてIntel製プロセッサを搭載したMac(iMacとMacBook Pro)が発表された一昨年(2006年)や、iPhoneが発表された昨年(2007年)と比べて、インパクト的に小さいような気がしてならない。
  • もう1つ筆者にとって残念だったのは、コンテンツに関する話の比重が高かったことだ。今回のMacworldでは、iTunes Movie Rental、iTunes Digital Copyといった、映画コンテンツに関するサービスの話題が登場した。iTunes Movie RentalはiTunes Storeからムービーコンテンツをダウンロードして利用するサービスで、だいたい映画1本で1GB程度。利用にはブロードバンド回線の契約が不可欠だ。



     ブロードバンドが利用できないユーザー向けに提供されるのがiTunes Digital Copyだ。これはDVDのパッケージに通常のDVDに加え、MacやPCに取り込む専用のデータを納めたDVDをセットして販売するもの。iTunes(Mac/PC)とWindows Media Playerで利用することができる(iPodなどのポータブルプレイヤーにも転送可能)。本稿執筆時点では、Star Warsのパロディアニメである「FAMILY GUY Presents BLUE HARVEST」(20世紀FOX)の1タイトルしか提供されておらずバリエーションに乏しいが、今後タイトルが増えることになっている。

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16 Jan 08

元麻布春男の週刊PCホットライン:MacBook Airは買うべきか買わざるべきか

  • 組み合わせるチップセットについて明らかにされたのは、マザーボードの写真とグラフィックス機能がチップセット内蔵のGMA3100ということ。GMA3100であることから、このチップセットが965系であることが分かる。おそらくチップセットもLOOX R/FMV-LIFEBOOKと同じGS965 Expressチップセットと考えるのが妥当だろう。
  • 無線LANとBluetooth 2.1+EDRを除くと、利用可能なのはUSB 2.0ポートが1基とディスプレイ出力用のmicro DVIポート、音声出力のヘッドフォン端子のみで、有線LANポートやメモリカードスロットも存在しない。ある意味でMacのシンボルでもあったFireWireポートさえ、MacBook Airではついに省略されてしまった。FireWireの実用化後、FireWireを持たないMacというのはこれが初めてなのではないだろうか。事実上iPodがUSB専用化したことなどから、いずれこうした日もくるとは予想されたが、現実になるとやはり驚いてしまう。
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11 Jan 08

元麻布春男の週刊PCホットライン :45nm Xeonを搭載した新型MacProの詳細

  • 新しいMacPro、XServeとも、筐体は従来の製品と同一だが、チップセットが変わるなど内部はフルモデルチェンジといって良い。他社に先駆けてFSB 1,600MHzのプロセッサと、現時点で唯一FSB 1,600MHzをサポートした5400チップセットを採用したことで、性能面でのアドバンテージもあるハズだ。Appleでは2.66GHzのデュアルコアプロセッサ2基を搭載した旧MacProに対し、2.8GHzのクアッドコアプロセッサ2基を搭載した新MacProは、整数演算で約1.9倍、浮動小数点演算で1.7倍の性能になったとしている。ワークステーションアプリケーションの性能向上も、おおむね2倍になったというのがAppleの説明だ。
04 Jan 08

元麻布春男の週刊PCホットライン Intelのフレックスモードとメモリ増設

  • だからこそ、DDR3への移行は困難なのである。DDR3になってメモリバスのクロックが、現行の800MHzから1,333MHzになった程度の性能向上では、10倍の価格差はとうてい埋めきれない(しかもクロックは上がってもレイテンシは増える)。もちろんDDR3メモリにはクロックの向上以外に、動作電圧の低減というメリットがある。これは消費電力の低下にもつながるが、それ以上にメリットが大きいのは、おそらく作る側にとって、である。すでにAMDはメモリコントローラをCPUに内蔵しており、IntelもNehalemで内蔵する方向に動いている。1.1~1.4V程度で動作するCPUが内蔵するメモリコントローラーの相手は、1.8V動作のDDR2メモリより、1.5V動作のDDR3メモリの方が望ましいに違いない。
  • 現状でDDR3メモリへ移行することは、ユーザーメリットより、プラットフォームベンダー側のメリットの方がどうみても大きい。もしそうであれば、プラットフォームベンダー(端的に言えばIntelだが)は、DDR3への移行を、もっと積極的に手助けする必要があるだろう。具体的にはIntelがメモリを直接購入することであり、実際、過去に同社は何回かこのようなオペレーションを実施している。今回、DDR3に関して伝家の宝刀は抜かれるのか、それによってDDR3への移行タイミングは大きく変わることになるかもしれない。
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