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語りえぬもの
in list: 140. これはよい記事リスト
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何がきっかけだったのか、よくわからない。突然、私の心の中で、「ガタンゴトン」という音の質感が、とても生々しく感じ取られた。そして、その質感が、音をの周波数を分析したりといった数量的なアプローチでは全く扱えない「何か」であることを一瞬にして悟ったのである。
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電車の中で、ガタンゴトンという音の生々しさ自体に気が付くことにより、物理的、化学的にいくら脳を詳細に記述しても、私が現に感じている「赤」という色の生々しさ、それがニューロン活動によって引き起こされているということの驚異自体には、全くたどりつけないということを悟ったことは、それまでの人生で最大の驚きだった。
私は、この体験で、「クオリア」という、私たちの世界観の中に開いた穴の存在に気が付かされたのである。
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人間の魂にとって一番危険なことは、自らが依って立つ体系が生や死の問題を扱う上で十分であると錯覚してしまうことではないか。
ソクラテスの言う「無知の知」こそが魂の態度における唯一の要なのだということが心にしみ渡る。「もう、これで十分」という風に思った時に、心の窓は曇り始める。そうなってしまってはもう、世界は生まれ落ちた時の新鮮なる表情を見せてはくれない。 -
世の中を見渡せば、自分の立場を信じて疑わぬ人がどれほど多いことか。自らの優越性を誇らんとするばかり、他者の姿が見えなくなる人たち。どんなに論を尽くしても、伝わらない哀しみ。無意識の中には、次第にマグマが溜まって行くのである。
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チョコレートを味わうということは、
一つの「態度」(attitude)である。
ふだん何気なく口にしているものに
対して敬意(respect)に満ちた注意(attention)
を向ける。そうすることで、自分の感覚の中に潜在していた
可能性に気付かされる。 -
大切なのは、感覚の主観的な性質だけで
なく、客観性の指標をも持つこと。主観と客観のかけ算の「汽水域」に
本当に興味深い出来事のさまざまが起こる。 - 1 more annotation(s)...
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野田さんは、一見どんなに
シリアスに見える劇でも、必ず
「なんちゃって」というベロを出す
のだという。「ベロを出さないままに終わるのは
まずい」と野田さん。 -
飛びながらせりふを言う。
「軽さには、それを裏付ける鍛錬がなければ
ならない」。
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毎回、ゲストの方にはいろいろな驚きをいただくのだが、今回の最大の驚きは「決めたから」、とことんやるというところだ。「根拠の無い自信」などというのは、まだ柔軟性がある。
藤田さんは、「マグロをやる」と決めたら、それを実現するまで、何があろうと変わらなかった。逆に、その間にいろいろと考えてしまうと、「できないこと」「やらないこと」の言い訳になる。
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我々はどうしても「柔軟性」と「できないことの言い訳」を混同しがちだ。自分にとって本当に大事な目標ならば、ときどき振り返って再点検すべきだと強く感じた。
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ダニエル「舞台で演技をしている時には、
客席に巨大なドラゴンがいるように感じるん
だ。そのドラゴンと同じくらいの大きさに自分
がなって、いっしょに踊る。
究極の目的は、リラックスすること。
舞台の上で、もっともリラックスした人間に
ならなくてはならないんだ。」 -
生命活動そのものがいわば「噴火」
であり、エネルギーの奔流である。
それをどのように制御するか。熱力学的非平衡状態にある
われわれは、その勢いに身をゆだね、
そして漂流していくしかない。その時、水成論と火成論は一致を
見る。 - 5 more annotation(s)...
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闘牛では、全てが儀式化している。トランペットが鳴り、フィールドの中に牛が飛び込むそのタイミングも、騎馬の槍方が牛を追い回し、槍を突き立てるその様式も、プロトコルとして確立している。そのプロトコルが進むに連れて、次第に、闘牛の(そして時には、闘牛士の)死の瞬間が確実に近づいてくる。その瞬間がすでに神によって予告されたものであるかのように感じられる。確かに、その場に居合わせた全員が催眠にかかっていたのかもしれないが、勇気さえもてば、流れを止めることはできそうだった。
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私たちの意識は、予め決まった行為の選択肢を、実行するか停止するかを決めることしかできない。選択肢自体は、無意識によって用意されるのだ。自分がある行為をしようとしているということは、脳の中でその行為の準備活動が始まって約一秒後に初めて意識される。意識は、拒否権(ヴィートー)だけを持つのである。
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ぼくは、この本は「リトマス試験紙」だと
思う。水村さんが提示された諸点を、切実に
感じるか否か。 -
ぼくは、この素晴らしい本の中で
詳述されている福澤諭吉や
夏目漱石のように、日本語という
運命の切実さを引き受けて
生きていきたい。
情報はあれど、それを使える運動出力系統が備わっているかは別物という話。
入力したから出力できる、のは確かに繋がってない、という感覚はあります。出力したものを確認することで体内に入力し、神経経路へのフィードバックが完了する、という意味ではまだ繋がっているかなぁ。Try and Error and Feed backという一連の流れはあるけれども、どれが鶏が先かというと、Error and Feed back and Tryというのが本来の順番。呼吸が吐くのが先なのと同じ。吐けるから吸える。茂木さんが言っている「つながってない」というのはそういうことかなぁと思いました。
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ここで感覚系(入力系)と言っているところは主にどこで、運動系(出力系)と言っているところが主にどこであるかについて、ほとんど言及されていません。(感覚系は広く分布しているとして、運動実行系は、茂木さん著書のイラストでは、前頭葉付近と考えられますが。)しかし、この「感覚入力」と「運動出力」のギャップがひどいと、行動意欲が減退するという指摘は、私たちの経験によく合致するでしょう。
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「感覚入力系」と「運動出力系」というものが、「直接につながっていない」という言い方は、結局のところあいまいさがぬぐいきれません。しかし、切り口として面白いですし、ひとつの励みになるとは思います。
「自由」について。
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Add Sticky Noteカントは、自分の内なる格率に従う
ことができることが「自由」だと
考えた。-
Emi OKU on 2008-09-24自分の約束事に従うことができることが「自由」だ、という風に私は理解した。自分のした約束を守ることに、GTDは重きを置いているのだけれども、残念ながらどのタイミングでそう感じたかのタイミングは忘れてしまった。何度かの悟りを感じて理解は進む。
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やりたいこと、夢見ていることがある。
世間との交渉の中で、それができるとは限らぬ。限らぬが、やはり、鋭敏に感じ取っていたい。
感じぬ状態が、「自由」とは思えぬ。
それは、一つの不感症であろう。
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世の中に「情報」として
流通していることが、
実は「真実」そのものではなく、
真実という軟体動物(それ自体は
得体の知れないものである)に
人々が張り付けて符丁のような
ものに過ぎないという
実感をはっきりと持ったことがあった。
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宗教としての「一神教」と並んで、思想文化の
スタイルとしての「一神教」があるのではないか。私が知っているユダヤ系の人たちと話している
時に感じるのは、強烈な知性の粘性と、
最後まで突きつめていこうという意志で、
やはりそこには「一神教」的な志向性を
感じざるを得ない。アインシュタインが宇宙の法則の実在を
信じたように、
「すべては統一されなければならない」
という強い信念があるように思うのだ。
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高校の頃、人生に絶対の
目的など理論化できないと
思い定め、
だからこそニーチェの「舞踏」
(Tanzen)の概念が自分の
座右の銘となった。 -
今になって、より実際的な
見地からふりかえれば、
とにかく「元気」であること
が大事だということ。四の五の言わずに、
何かをしていれば、巡り会える
気付く、開ける。 - 1 more annotation(s)...
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実存主義の哲学によれば、
人の本質(essence)というものは
最初から存在するのではなく、
その人が積み重ねる選択(choice)、
そしてコミットメントによって
形づくられていくものである。 -
やめるとなと云ってもやめて仕舞う。休めた翌日から急に脊中が軽くなって、肺臓に未曾有の多量な空気が這入って来た。
学校をやめてから、京都へ遊びに行った。其地で故旧と会して、野に山に寺に社に、いずれも教場よりは愉快であった。鶯は身を逆まにして初音を張る。余は心を空にして四年来の塵を肺の奥から吐き出した。これと同じような感慨を、定年前に東大を辞めた
養老孟司さんから何回か聞いた。夏目漱石も養老孟司さんも、
すぐれた実存主義者である。
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たけしさん「オレには、笑いという
保険があるから、もっともらしいこと
をしなければならない人にはできないような、
思い切ったことができるんだよ。」
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結局、信じられるものは、
丹念に向き合い、自分というものが
消え、気付けば何らかの作品が
出来ているという仕事をする時間の
流れと、
身体を動かし、汗を流し、
かっかとなってやがて引く
その充実感だけのように
思う。
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