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w h's List: 境界型人格障害

    • 境界例の特徴としては下記のようなものがあります。

         ・ 自分の生き方がわからない。
       ・ 現実を理解する能力が貧弱。
       ・ いつも場違いな所にいるように感ずる。
       ・ 自分のすべてを受け入れてもらいたいと望んでいる。
       ・ 感情の移り変わりが早く人間関係が不安定。
       ・ 愛し方が不十分であるという理由で相手を責めたてる。
       ・ 仕事に不満を持ちやすく転職を繰り返す。
       ・ 一見、周囲にうまく適応して見えることもある。
       ・ 自分と他人との境界があいまい。
       ・ 他人への評価が極端から極端へと揺れ動く。
       ・ 人生の価値観や目標が突然変わったりする。
       ・ キレやすい。
       ・ 二者関係にしがみつく。
       ・ 自殺未遂を繰り返す。
       ・ アル中、浪費癖、過食、淫乱、ギャンブル狂、暴走行為、薬物中毒

    • このような母親は育児を続ける中で、子どもを自分に依存させるために「見捨てる」という脅しを効果的に利用するようになります。この脅しは、分離不安を煽ることになりますので、親にしがみつくように誘導するにはもってこいの手段となります。子どもは生きることのすべてを親に依存していますので、たとえば「おまえなんかうちの子じゃない」 「橋の下に捨ててしまうぞ」というような言い方は効果的です。
       
        しかし、子どもの方はどう思うでしょうか。不安と恐怖を覚えると同時に、依存をもてあそばれたことに対する言いようのない不快感と憤りを感じたりします。しかし、親に向かって怒りを表現することは、さらに「見捨てられる」事態を招いてしまいますので、憤りの感情は強く押さえ込まれてしまいます。そして、この憤りの感情は後に治療場面で大きな意味を持ってきます。
       
        この「見捨てる」という脅しは、精神的な虐待や、ひどい場合は肉体的な虐待となってはっきりと現れることもありますが、逆にそれとはわからないように巧妙に隠蔽されいる場合もたくさんあります。たとえば、子どもが《自発的》に何かをやり遂げようとするとき、うまくやり遂げられるかどうかを必要以上に過剰に心配したりします。このような過保護の親は、子どものためを思って心配しているのですが、その言動とは裏腹に、まるで失敗することを望んでいるかのような心配の仕方になってしまうのです。このような過剰な心配は、子どもの失敗することへの不安を増大させてしまい、結果として親の「本心」が望んでいる通りに《自発的》な行為を失敗させることに成功してしまいます。そして、親は子どもの失敗を一緒になって嘆きながら、子どもとの甘美な一体感を味わうことに成功するのです。
       
        親は脅しというムチだけではなくて、アメも使います。自立をあきらめた褒美としてさまざまな「甘やかし」を与えるのです。あるいは、自立しようとしている子どもの目の前で、親に依存することがいかに楽かを見せびらかして、子どもの精神的な自立を失敗させようとすることもあります。馬の目の前にニンジンをぶら下げて誘導しようというわけです。
       
        見捨てるという脅しが子どもの心に与える影響は、「自分は親から見捨てられてしまうような、愛される価値のない人間なんだ」という、間違った考えを形成してしまうことです。そして、親が自分に対して取った態度を、子どもは自分自身に対しても取るようになります。つまり、自分で自分を見捨ててしまうのです。
       
        こういった一連のメカニズムによって、親からの精神的な分離が恐怖となり、自分が何者なのか分からないような混沌とした自己イメージを作り上げてゆきます。そして、このメカニズムが抱えている様々な問題点は、子どもが成長して青年期に達したときに一気に表面化します。なぜなら、この時期こそ親からの分離を否応なく求められるからです。思春期の性の目覚め。社会人としての生活。恋愛と結婚。あらゆる面で自立しなければならないのですが、長年にわたって親から刷り込まれた歪んだメカニズムから抜け出すことができずに苦しむことになります。このように、境界例は原因が乳幼児期にあるのに、青年期になってから問題が表面化するため「青年期境界例」と呼ばれることもあります。
       
        今まで母親の影響を中心に書いてきましたが、もちろん母親だけでなく、父親や周囲にいる人たちの影響も無視できません。
       
        なぜこういうメカニズムが発生するのかというと、母親自身も境界例、あるいは潜在的な境界例なのです。ですから、自分自身の分離不安が赤ん坊に映し出されてしまうのです。そして、自分がかつて親からされたような陰険な手口を自分の子どもに対しても使うのです。かつて被害者だった体験から、不安でオドオドしたときの心理状態は充分に理解していますので、「見捨てる」という脅しの使い方は実にツボを得たものとなるのです。このようにして、境界例は世代間を伝達されてゆきます。

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    • 親や他人から言われたからって、自分で自分を見捨てる必要はないんだ。
       自分で自分を見捨てなくてもいいんだ。
       お前はもう充分自分を見捨ててきたじゃないか。
       お前はもう充分自分を傷つけて苦しめてきたじゃないか。
       もう充分じゃないか。
       お前はもう自分を見捨てなくてもいいんだ。
       
       幼いころに間違った考えを刷り込まれたお前は、一生懸命頑張って自分で自分を見捨てて来た。
       幼かったお前は、疑うことを知らず、けなげにも教えに忠実であろうとしてきた。
       刷り込まれた教えに従って、本当に頑張って一生懸命自分で自分を傷つけてきたし、一生懸命自分で自分を無視してきた。
       誰も褒めてくれなかったけど、お前は本当に良く頑張った。頑張って自分を見捨ててきた。
        一人で大変だったね。辛かったろうね。
       誰も認めてくれなかったけど、本当によくやった。
       
       でも、もういいんだ。
       お前が教えられたことは間違っていたんだ。
       間違ったことを刷り込まれていたんだ。
       お前はもう自分で自分を見捨てる必要はないんだ。
       それは間違いだったんだ。
       お前は、もう親とは別個の人間なんだ。
       もう間違った教えに従わなくてもいいんだ。
       
       間違った仕事はこれで終わりにしよう。
       これからは自分で自分を大切にしよう。
       これからは自分で自分を育てよう。
       新しい仕事に取りかかろう。
       
       
        こういう語りかけを、自分自身に対して繰り返し行なうことで、心の中になにか引っかかるものが見つかるかもしれません。そうしたら、それは新しい自分の発見につながるかもしれません。毎日、繰り返し自分に語りかけてください。「もう自分を見捨てる必要はないんだ」と。「もう見捨てなくてもいいんだ」と。
    • リラックスと深い集中は密接な関係にあります。で、このリラックスや深い集中の邪魔をするものは何かと言いますと、自分をさらけ出すことへの不安や恐怖感なのです。この不安はどこから来るのかといいますと、心の奥底に潜んでいる葛藤や未解決のまま抑圧されている過去の出来事なのです。そういった、心の奥にあるものを引っ張り出すやり方を、これから書いてみます。
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