This link has been bookmarked by 1 people . It was first bookmarked on 03 Nov 2007, by Mr U1.
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03 Nov 07
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「マネージャーなどいないので、直接、奈良さんに電話しなきゃなんないでしょ。すると、今ちょうど絵を描いてるんじゃないかなぁ…とか遠慮しちゃうんですよね。もし描いてたら集中できないでしょ。まぁ、本人通しなんで話が早く進む面もありましたが、かなり気を遣いましたね」
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「奈良さんが撮られるのがイヤだ、というひとつの理由に、以前、テレビのドキュメンタリーに出た時の経験があるんですよ。現場で演出家はどう作ろうか考えますよね、で、カメラマンはいい映像を撮ろうと狙う、でももし音声さんだけが『ああ~、早く帰りて~な~』とか考えてたらどうしよう(笑)とか、奈良さんは考えちゃうんですよ。それで気になってダメだと(笑)。予算も多くはないので、大勢のスタッフで3回しかロケに行けないよりも、映像の質はプロのカメラマンより落ちるかもしれないけど、僕がカメラを持って10回ロケに同行した方が、奈良さんと良い関係が築けるんじゃないか、そこで撮れるものは違ってくるはずです」
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「筋書きがないから、この仕事をずっとやってるのかも知れませんね。台本や絵コンテがないから。でも逆に、いっそあってくれたらなんて楽なんだろうと思うこともありますけど(笑)」
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「奈良さん自身が楽しいからという理由だけでやっている、で、仲間とやったらもっと楽しいと。言ってみれば、“文化祭”みたいなもんなんですよね。“小屋部”というクラブが学校にあって、僕らはその“小屋部”の文化祭の準備を撮影している。『リンダ リンダ リンダ』(2005)という映画で文化祭をレポートする放送部が出てきたでしょ(笑)。それと同じで、学校内でやってる感覚っていうのが、この映画での奈良美智との関係性なんだと思います。そういう意味では一般的なドキュメンタリーじゃないかもしれませんね」
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「タイは奈良さんも初めてだったそうですが、リラックスしてましたね。カメラの前でどんどん絵を描いてる。それって、ボランティア・スタッフのみんなと過ごしながら、一緒にご飯を食べたりする時間がなかったら絶対起こらなかったと思うんです。その場所でできた人との関係が、奈良さんの制作にそのまま繋がってる」
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「grafのスタッフと制作する時点でオープンにはなってたんだと思いますが、撮影が進むごとに開いていった感じはありますね。でも、あるとき奈良さんが言ってたんですが、人と関われば関わるほど、仲間ができる楽しさを知れば知るほど、またひとりに戻りたい。ひとりに戻ったときにどんな絵が出てくるのか、すごく楽しみだって…。奈良さんに限らずアーティストならみんなそうだと思うんですけど、やっぱり“ひとり”というものをちゃんと持ってやってる。それは、彼の映画を撮ってるからというだけじゃなくて、モノを作る人間として僕も考えさせられる部分でもありましたね」
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