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01 Jun 09
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15 May 08
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24 Oct 07
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23 Oct 07
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22 Oct 07
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UbuntuはDebian GNU/Linuxから派生したディストリビューションだが、Debianは、早い時期からこうした問題に対処するために「パッケージ管理システム」を導入している。今ではRed Hat LinuxやSUSE Linuxでも同様のパッケージ管理システムを持っている。例えばGNOMEのように多数のモジュールが関連している巨大な構築物であっても、パッケージ管理システムを使えば容易にインストールやバージョンアップができる。パッケージ同士の依存関係やバージョンの依存関係がメタ情報としてパッケージファイルに含まれているため、必要なライブラリは自動的にインストールされるようになっている。
Debianはネットワーク上にパッケージの共通リポジトリを持っている。このリポジトリは非常に充実しており、およそ名前が知られているソフトウェアであれば、ほとんど何でもコマンド1つでインストールが可能といっても過言ではない。アンインストールについても同様に、非常に簡単に、クリーンに削除ができる。
ネットで検索し、ダウンロードし、それからsetup.exeでインストールというWindowsのフリーウェアと比べると、むしろこの部分ではLinuxはWindowsよりはるかに先を行っているといえる。これは世界中にボランティアのパッケージ管理者が何千人といるからこそ実現しているシステムだ。
しかし、Debianプロジェクトは巨大になりすぎた。
パッケージ数や関係する開発者数が膨大になった結果、メジャーリリースが延期に延期を重ねるという事態が常態化してしまった。メジャーバージョンアップの間隔は間遠になり、いったい次のバージョンがいつになったら正式リリースされるのか、誰にも分からなくなってしまった。
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Ubuntuプロジェクト創始者のマーク・シャトルワース氏は2005年に、約1000万ドル(約12億円)の私財を投じてUbuntu財団を設立。開発とサポートにコミットしている。そのコミットメントがあったことと、従来の技術者寄りのユーザーが好むメーリングリストではなく、誰にでも使えるWebブラウザベースのコミュニティサイトでの交流を促したことから、Ubuntuは多くのユーザーや開発者を集め、みるみるうちに完成度を高めていった。
南アフリカ共和国出身のシャトルワース氏はアフリカ人初の宇宙旅行者としても知られている。1995年、22才のときに始めた電子認証局ビジネスが成功。1999年に米VeriSignに対して5億7500万ドル(約650億円)でその会社を譲渡している。
シャトルワース氏は、Linuxをはじめとするフリーソフトウェアの存在があって初めて成功できたのだから、自分はLinuxコミュニティに恩返しをするべきだと考えているようだ。ディストリビューション名の「Ubuntu」にも、そうした思いが込められている。UbuntuのFAQページによれば、Ubuntuというのはアフリカで話されている言語から持ってきた単語で、「ほかの人と共にあること」という人間性を指す言葉だという。共有や総意、共生といったことを重んじる精神を表す言葉で、それは「美しすぎて英語には訳せないと言われている」とまでFAQに書いてある。
Ubuntuの標語は「人々のためのLinux」(Linux for human beings)。オープンソースムーブメントは、必ずしも技術的な良さだけで広がったわけではなく、相互扶助の理念と経済性とが人々の共感を得てきた面があるだろう。Ubuntuは、そうした理念を最も純粋な形で表明したLinuxディストリビューションでもある。
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Linuxを取り巻く環境の変化としては、ほかにもOpenOffice.orgが、マイクロソフトのオフィス製品の代替として現実味を帯びてきたということもある。Linuxサポートに本腰を入れるデバイスメーカーが増えたことも大きい。
OSとハードウェアのインターフェイス規格の標準化が進んだことで、自然とLinuxのデバイスサポート状況が改善している面もある。USBデバイスが、その典型だ。例えば、かつて独自プロトコルを採用していたデジカメ類は、現在ではUSBマスストレージかPTP(Picture Transfer Protocol)のいずれかを採用するケースが大半で、Linuxでも難なく接続できる。別の例にイー・モバイルの高速モバイル通信PCカードというのもある。Windows向けにしかドライバが提供されていないが、USBモデムとして実装されているため、Linuxでも簡単な設定だけで使える。
PDFやFlashムービーといったWeb系のデータフォーマットが普及してマルチプラットフォーム化が進んでいるのもLinuxデスクトップへの追い風だろう。日本語環境についても、フリーフォントの充実、モダンな日本語入力システムの登場、システム全体で文字コードがUTF-8にほぼ統一されたことなど、ここ数年での進歩は大きい。FirefoxやOpenOffice.org、グラフィック編集ソフトのGIMPといった定番のソフトウェアを使っている限り、Windowsデスクトップと何ら変わらないというところまで来ている。印刷環境に至っては、Mac OS Xが採用するのと同じ「CUPS」(Common Unix Printing System)が使われており、ほとんどのプリンタは接続すれば、すぐに動くという。
12年もの長きにわたって実験実装でしかなかったLinuxからのNTFSパーティションの読み書きが、Ubuntu 7.10で標準サポートとなった。細かいことのように思うかもしれないが、これも実用上は大きな意味を持っているだろう。
こうしたことは、実はUbuntuだけに当てはまるものではない。個々のLinuxディストリビューションは独自ツールや強みを持っているが、多くのソフトウェア環境はあらゆるLinuxディストリビューションで共通だ。ヨーロッパではopenSUSEが完成度を高めて人気だし、まもなくリリースされるはずのRed Hat Linuxのデスクトップ版も、今までにない完成度となって登場することだろう。
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Ubuntuを巡って人々が延々と議論しているのは、デスクトップLinuxが、WindowsやMac OS Xと並ぶような、デスクトップOSとしての選択肢となりうるかという問いだ。
この問いは「デスクトップOS」とは何かを定義しないと意味がない。もしそれが田舎に住む母が使うものという意味なら、答えはノーだろう。誰も年老いた母に苦労をかけたくはないものだ。
いくらUbuntuが「ちゃんと動く」といっても、Windowsと比べてしまうとトラブルや困難が多い。私のUbuntuは7.04から7.10にアップグレードしたとたん、サスペンドが使えなくなったうえに頻繁にフリーズするようになった。これはATIが提供している非オープンソースのグラフィックドライバが、最新のカーネルで変更されたキャッシュメモリの扱い方法に対応していないために引き起こされているらしいことまでは分かっている。しかし、この問題に対して誰も根本的な解決を提供できていない。「ATI側の問題だから修正したくてもできない。だからプロプライエタリ(非オープンソース)なドライバでは駄目なんだ」と、いくらUbuntuユーザーがATIに対して憤ったところで仕方がない。Ubuntu 7.10が正式リリースされる前の2週間ほど、この問題に対してUbuntuコミュニティや開発チームがどう反応するのかを私は傍観していた。ATIチップセットを検出したら1つ古いバージョンのカーネルをインストールするようにするべきだとか、パフォーマンスは悪くてもトラブルのないオープンソースのATIドライバを提示すべきだとか、Ubuntuのリリースを遅らせるべきだという極端なものまで、さまざまな意見が出た。しかし開発チームの1人とおぼしきメンバーは、時代遅れになった個別のドライバのバグために回避策を講じるほど開発リソースに余裕はない、とした。無理からぬこととはいえ、現段階でのデスクトップLinuxの限界を見た思いだ。
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