ちと待ってくれ。凄く気になることがあるのだが、最初から有能である誰かというのは存在しえるのだろうか。社会の価値観はたとえ誰かを無能であるとの烙印を押したとしても、それはその時点でのことであって、働き暮らしていく間に自分のなかの素養や資質を発見して、それを磨く機会も与えるはずだ。最初から有能な人間はごく一握りで、それでも大多数の人は平凡なところからスタートしても役割を見つけていくことで派手ではなくても慎ましく幸せに暮らしていくだけの役割を果たすことができる。その役割のひとつひとつが積み重なって社会だとするなら、価値観を受け入れるかどうかと関係なく、自分を磨く時間がゆっくりと自分を押し上げ、社会として必要とされる人間になるのだろうと思う。

