これまで、純増数は各社の勢いの目安として語られてきた。各キャリアも調子の良いときは純増数を宣伝ツールに使い、盛んにユーザーに強さをアピールしてきた。
しかし、契約者数が1億件を突破し、市場全体が飽和しているなかで、キャリア自身も純増数や契約者数を売りにすることに苦しめられているようだ。目先の数字を確保するために、先々の収益性は度外視されているように感じるのだ。
自分を含め、人気のバロメーターとして純増数を引用して記事を作るマスコミにも責任がある。一昔前までなら、各社の勢いを示すうえで純増数や契約者数はそれなりに意味のあるものだったが、ここまで様々な売り方が横行すると、現実とあまりに乖離した数字になりつつあり、数が意味をなさなくなってしまっている。純増数の記事を書いていて、どこか違和感を抱くようになった。
総務省は、販売奨励金や会計基準の見直しに着手しているが、もう一歩踏み込んで、純増数ではない各社の動向がわかる基準作りをしてもらいたいと思う。純増数、契約数崇拝主義からの脱却こそが、ケータイ業界の競争を健全化する最適な近道のような気がしてならない。
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