●ライバルの追い上げも激しく
もうミクシィは飽きられたのか。新興市場を牽引してきたIT企業の代表格ミクシィ株が、12日にストップ安まで売られた。前日比10万円安の76万円まで下落。投資家は真っ青だ。
「9日に発表した今期予想の数字が、市場関係者の予想を下回ったため、大幅に売り込まれたようです。ただ、ミクシィのビジネスモデルが今後どうなるか。そこが問題だと思います」(ITジャーナリストの井上トシユキ氏)
市場関係者の多くは売上高141億円、営業利益51億円と予想したが、ミクシィの予想はそれを下回る売上高130億円、営業利益38億円。要するに市場は伸び悩みにガッカリ。日興シティグループ証券がこの数値を受けてレーティングを「3S」(売り・投機的)に引き下げ、目標株価を91万円から74万2000円としたことも響いた。
日経平均が上昇傾向にある中での暴落だけに、社員や株主も不安だ。ミクシィだけがなぜ……。
「ミクシィと同じSNSのGREE(グリー)がビジネスを携帯サイトにシフトさせ会員数を伸ばしています。ここは女性向けを前面に打ち出すことで特徴を持たせています。さらにモバゲー(運営はディー・エヌ・エー)はゲームが核ですが、携帯のポータルサイトを目指し成功している。こうしたライバル企業に比べミクシィは特徴が薄れています」(ITビジネス関係者)
ミクシィの会員数は約1400万人。追い上げるモバゲーは今年4月に1000万人を突破。しかもミクシィのレーティングを引き下げた日興シティが「モバゲー」は目標株価を93万円から103万円に引き上げている(5月2日付)。
ミクシィの笠原健治社長(32)は先日、米フォーブス誌が掲載した「日本の富豪40人」で37位(推定資産7億4000万ドル)にランクインし話題になったばかり。でも肝心の業績が伸び悩みでは不甲斐ない。株主からすれば「ふざけるな」だろう。「富豪発表」のタイミングが悪過ぎたか。
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